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警察官には自由がないってホント?

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自由がないってホント?

「警察官には自由がない」というハナシを時々聞きますが、本当なのでしょうか?

居住地移転の自由

憲法第22条によって保障されている居住地移転の自由は、事実上制限されていると言っても過言ではありません。
警察官には管内居住の義務が課せられており、原則として勤務先の管轄するエリア内に居住しなければならないのです。
そのため、警察官待機宿舎が整備されています。もちろん管内であれば民間の賃貸アパートに住むことも可能です。
親の介護をしているなどの特別の事情がない限り、実家から通うということはあまりありません。
しかしながら、持ち家となると話が変わり、居住地を管轄する警察署に勤務することはなくなります。これは、癒着などの不正を防止するための措置であり、数年ごとの転勤と同じ考え方によるものです。
親の介護や子どもの監護などの理由がある場合、務地の管轄外に居住するための願い出を行い、許可を得ることができれば、管轄外の居住地から勤務先に通勤することも可能です。
一部の県警察本部では、県境を越えての通勤を認めないということもあり、妻が埼玉県警察、夫が神奈川県警札に勤務しているため東京に居を構えていたが、引越しと単身赴任を迫られたというケースもあります。(実際にはやむを得ない場合として本部長の承認が得られたようです。)

交際相手の身上調査の結果次第では別れさせられることも

部外者と結婚を視野に入れて交際している警察官は、交際相手の人定情報を上司に報告するよう求められます。反社会的勢力や暴力により国家を転覆させることを企む組織に関連がないか身上調査を行うためです。調査結果によっては交際を止めるか警察官をやめるかを問われることがあります。

海外旅行に行くにも上司への届出が必要

警察官になるとプライベートの旅行も上司に届け出る必要があります。これは非常招集を円滑におこなうために義務付けられています。海外旅行の場合は、行先地だけでなく行程や海外渡航情報などの資料を添付します。これもまた本部長決裁となるために、旅行の1か月以上前に提出します。週末にふらっと台湾に行ってくるなどと思い付きの弾丸ツアーなどはできないのです。
ちなみに国内旅行の場合も行程のほか、車利用の場合は、使用車両のナンバーや所有者名、任意保険の有無、安全運転五則の遵守を誓約する旨を届出用紙に記載します。

居住地を数時間離れるだけでも所属への連絡が必要

旅行と同じ理由ですが、この場合は決裁は不要で所属への電話連絡で済みます(電話を受けた者が専用の簿冊に記入して担当課長や当直主任の決裁を受けます)。帰宅したら再度連絡を入れます。
恋人に対するようなマメさが必要です。

自宅以外の場所で酒を飲むだけでも上司への届出が必要

近年では飲酒をしたうえでの不祥事が多いことから、その対策として自宅以外での飲酒はすべて届出を行うようになっています。部内の飲み会はもちろん、同僚とちょっと一杯というときも。果ては学生時代の結婚披露宴や部外の友人との飲み会、彼女との居酒屋デートも届け出なくてはなりません。どこで誰と何時間飲むという予定を申告し、上司から「2時間を超えての飲酒や、2次会やはしご酒の禁止」といった諸注意を受けて出かけることになります。出先で誘われた時などは所属へ電話連絡を行います。

全ては職務遂行のため

ちなみに警察官は、憲法第28条で保障される労働三権が否定されています。団体争議や団体交渉はもとより、他の公務員と違い、労働組合を結成することができません。ほかにも自衛官・消防官・海上保安官も制限されています。
公安職については、有事即応体制の確立が求められます。その責任を果たすため服務規定として「所在の明確化」が定められています。
携帯電話の無かった時代のなごりとはいえ、住居や旅行、お酒のことまで届出を行い、あれやこれや言われることは窮屈だと考える向きも少なくありません。
しかしながら、まったくできないというわけではなく一定の義務を果たせばできることも多く、旅行なども綿密に計画を立てるタイプの方には大した労ではないと言えるでしょう。

厳しいそれとも当然?職務倫理の基本に立ち返って考えてみましょう。

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